コーヒー豆の種類が知りたい!産地や豆の特徴をわかりやすく解説します

コーヒーは独特な風味や味わいが人気で、世界中で愛飲されています。コーヒー豆はさまざまな産地や豆の種類があり、それにより味わいが大きく変わるとても奥深い飲み物です。いろいろな種類を試してみて、自分好みの味や香りを見つけることがコーヒーの魅力のひとつでもあります。ここでは、これからコーヒーを勉強して自分好みのコーヒー豆を見つけたい!コーヒー豆を自分で選びたいので種類を知りたい!そのような方のためにコーヒー豆の産地や豆の特徴をわかりやすく解説します。

コーヒー豆の品種はいくつある?

コーヒー豆

コーヒー豆は大きく分けて3つあります。ひとつは、フローラルな香りと少し強めの酸味が特徴のアラビカ種です。ふたつ目は、香ばしい香りと苦味が特徴のカネフォラ種(ロブスタ種)です。最後に、苦味が強く後味がすっきりとしたリベリカ種があります。それぞれの特徴を詳しく解説します。甘い香りと適度な酸味のアラビカ種は、マイルドな味わいでミルクや砂糖とよく合います。コーヒー全体の生産量の約60%を占めていると言われていて、飲用目的で世界でもっとも栽培されている品種です。カネフォラ種もアラビカ種と同様に商業用の飲用目的で栽培されている品種で、全体のシェアの約40%を占めています。酸味が少なくコクが深いカネフォラ種はアイスにして飲むのに適しています。リベリカ種も飲用目的で栽培されている品種ですが、生産国が自国で消費しているのがほとんどで、それ以外はヨーロッパに輸出されています。アフリカのリベリアがもともとの原産国であったリベリカ種ですが、現在はフィリピンやマレーシアをはじめとしたアジアでの栽培が中心です。コーヒー全体の生産量の約1%しか流通していないため、日本で見かけることは少ないです。

コーヒー豆の産地とは?

「コーヒーベルト」という呼称を聞いたことはありませんか?「コーヒーベルト」とは、赤道を間に挟んで北緯25度と南緯25度に広がるエリアのことで、コーヒーを栽培するのにもっとも適しているといわれています。土壌と気温、日当たり、そして降水量と4つの条件を満たしたアフリカ、中南米、東南アジアなど、世界で約70もの国々がコーヒー豆を栽培しています。代表的な産地をいくつかご紹介します。アフリカでは「タンザニア産」や「ケニア産」など、東南アジアでは「インドネシア産」、「ベトナム産」などが挙げられます。中南米では「ブラジル産」、「コスタリカ産」、「グアテマラ産」、「ジャマイカ産」など、聞いたことがある方もいるかもしれません。

代表的なコーヒーの銘柄5選

コーヒー豆の銘柄は、「ブラジル」や「コロンビア」、「グアテマラ」など国名がそのまま名前になるように生産地から名付けられることが多く、それ以外にも産地やその土地由来の山や港の名前が使われたりします。たとえば、コーヒー豆として有名な「キリマンジャロ」の由来は東アフリカのタンザニアにある山、キリマンジャロから名付けられ、「モカ」は中東イエメンにあるモカ港に由来しています。イエメン産とエチオピア産のコーヒー豆がモカ港から世界へと広まり、「モカ」と呼ばれるようになりました。コーヒーの中でも最高品質といわれる「ブルーマウテン」は、ジャマイカ東部にあるブルーマウンテン山脈のごく限られた地域で作られます。「コーヒーの王様」とも呼ばれ、味や風味の良さはもちろん、その貴重さも王様と呼ばれる所以です。また、甘い香りとさわやか酸味ですっきりとした味わいの「ハワイ・コナ」、甘い香りとほどよい苦味でチョコレートと一緒にペアリングが楽しめる「グアテマラ」、ナッツのような香りが特徴で甘みと酸味のバランスがとれた「コロンビア」など個性豊かな銘柄がたくさんあります。コーヒー豆のもつ独特な味わいと風味は、品種だけでなく育っ た土地の条件によって生まれるのです。その土地に思いを馳せながら、国のイメージと結びつけてコーヒーを味わうのも醍醐味のひとつです。

コーヒー豆は挽き方で味わいが変わる?

コーヒー豆

コーヒー豆は同じ銘柄であってもコーヒー豆の収穫時期や豆の挽き方や焙煎度によってさらに味は変わります。コーヒー豆を「どれくらいの大きさに挽くか」もコーヒーを楽しむ上で大切なポイントです。たとえば、コーヒー豆を細かく挽くと、お湯と接する表面積が増え深くしっかりとコーヒーが抽出されるので、コクのあるコーヒーが好きな方におすすめです。反対に粗く挽くと、苦味の少ない薄めのコーヒーに仕上がります。酸味が出やすくなるので、朝食のときやすっきりとした味わいが好きな方におすすめです。

挽き方は全部で5種類

もっとも細かいのが、「極細挽き」です。サイズは上白糖くらいで、パウダーのように細かいです。苦みが強くエスプレッソなどに向いています。次に細かいのが「細挽き」です。サイズは上白糖とグラニュー糖の間くらいで、高温で短時間抽出するのに向いています。苦みとコクが強く、水出しコーヒーなどは「細挽き」であることが多いです。細かすぎず、粗すぎない中間が「中細挽き」でグラニュー糖より少し大きめのサイズです。スーパーなどで売られている市販のレギュラーコーヒーは、中細挽きであることが多いです。苦みとコクのバランスがよく、飲みやすいのが特徴です。少し粗めの「中挽き・中粗挽き」はグラニュー糖とザラメ糖の間くらいのサイズで、布ドリップやサイフォンに適しています。1番粒の大きい粗挽きはザラメ糖くらいの大きさです。コーヒーの粉とお湯との接触時間が長い抽出に向いています。苦みが少なく、酸味がやや強いのが特徴です。

焙煎度の違いは?

焙煎度は大きく分けて3段階あります。「ライトロースト」、「シナモンロースト」、そして「ミディアムロースト」に分けられるのが一般的です。うっすらと焦げ目がついた、黄色がかった小麦色の「ライトロースト」は浅煎りのため、香りやコクはまだ不十分です。シナモン色の「シナモンロースト」は、豆が青臭い状態ですが酸味がもっとも強く酸味好きにはたまりません。アメリカンコーヒーに用いられることもある茶褐色の「ミディアムロースト」は中煎りで、まろやかな酸味とほんのり苦みが感じられます。ミディアムローストよりやや深い炒り方である「ハイロースト」は、さわやかな酸味とコーヒーらしい苦みが特徴です。茶色の「シティロースト」は、もっとも一般的な炒り方として広くしられています。「イタリアンロースト」はコーヒーのなかでも、もっとも苦みとコクを感じられるのが特徴で黒色をしています。深く焙煎すればするほど、コーヒー独特の苦みも増してきます。

まとめ

コーヒー豆

ひと言でコーヒー豆といっても、たくさんの種類があり、産地によって風味や味わいが異なることがおわかりいただけたでしょうか。コーヒーは豆の品種、産地、代表的な銘柄、焙煎度、挽き方、それぞれが絶妙に組み合わさって、独特のテイストが生まれる、とても奥深い飲み物なのです。さまざまな組み合わせの中から自分好みの味わいを探すのもよいですし、その日の気分でいろいろなコーヒー豆を試してみるのも豊かなコーヒータイムを演出してくれます。コーヒー豆の通販サイトなら、自宅にいながら品種や銘柄、産地など比較検討しながら選べます。ぜひ、コーヒー豆の種類や特徴を参考にしながら、奥深いコーヒーの世界を楽しんでください。